アブ・シンベル神殿

Ma'bad Abu Simbel

エジプト最南端、お隣のスーダンまであとわずかの位置にあります。水没の危機にあい、ユネスコが救済して、もとの位置より60m上に移動された遺跡です。アブ・シンベルへ行くには飛行機が時間も短く利用者が多いんですが、私はアスワンの宿から車で朝4時出発で向かい砂漠の何もない道を進むこと3時間位で到着。天気が悪いうえに思った以上に寒くフリースでは役に立たないほどでした。とりあえず混んでいたため急いでチケット売り場へ行き入場料80LE(約1600円)で購入、ゲートをぬけて神殿へ向かいました。

アブ・シンベル大神殿

神殿は古代エジプト新王国時代、第19王朝のラメセス2世が、約3300年前、岩山を掘って造った岩窟神殿で正面の高さ約33m、幅約8m、奥行約63m。4体の像は全部ラメセス2世で岩山を削って造りあげた巨像の高さは20mもあり圧倒されます。足元には第1王妃ネフェルタリがいます。

太陽神ラーの下、中央の入口を進むとラメセス2世の立像8体で構成され高さ約10mもある列柱室、その奥に至聖所があり、そこでも3体の神々とともにラメセス2世の像が並んでいます。年に2回だけ神殿の奥に朝日が入り込み神々の像を照らすそうです。古代から優れた技術があるものですね。

アブ・シンベル小神殿

ラメセス2世が第1王妃ネフェルタリのために造った神殿で規模は大神殿より小さいにしてもラメセス2世4体とネフェルタリ2体が並んでいて、こちらも圧倒されます。この神殿にも列柱室がありハトホル神が刻まれた柱が両側に3体づつ並んでいます。その柱にはネフェルタリとラメセス2世の歴史が刻まれています。

砂漠

アブ・シンベル神殿からアスワンへ戻るときに車中から記念に砂漠の写真でもと思い撮った中に犬が写ってました。こんな砂しかない場所で何を食べて生きているのか…でも観光地だから餌があるのかもしれません。と言っても本当にずっと砂漠の1本道でした。

地図

map